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飯塚事務所 所長だより

  


2023年 夏号


 梅雨もまもなく明け、いよいよ厳しい夏の暑さがやってきます。コロナのほうも最近は、重篤患者の発生はほとんどなく、症状においても普通の風邪とインフルエンザの間に位置するものといわれており、着実に収束の方向に向かっているのではないでしょうか。また、このコロナは、その日の中心的な話題から遠ざかっているような傾向にあります。関与先の皆様方におかれましては元気でお過ごしのことと思います。

ところで、今回のテーマは「社長とゴルフ」を取り上げさせていただきます。

最近では、若い世代のゴルフ人口は年々減少傾向にあります。これらの原因として考えられるのは、時間に対する過ごし方の価値観の相違、娯楽の多様性、目的地に行くまでの交通手段であるマイカーを保有する余裕がないこと、他人は他人、自分は自分といったように、仲間意識や団体行動をしなくなり、自己中心の考え方をする傾向の人たちが多いこと等があげられます。

次に、このゴルフのメリット及びデメリットについて述べてみましょう。まずはメリットでありますが、①気分転換になり、ストレスを解消できること、②体を動かすことにより、体力の強化や健康の維持につながること、③目標を掲げ、向上心を養うこと、④取引先とプレイをすることにより、円滑な交流を図ることができ、これが取引関係を有利にすること、⑤友人・知人等が増え、人脈を築ける等があげられます。

一方、デメリットとしては、①プレイ中は情報が入らない、②時間がかかりすぎる、③夢中になりすぎると、本業がおろそかになる、④上達すればするほど、コストがかかる、⑤スコアを気にすると、かえってストレスが蓄積する等があげられます。

一般的に、会社の社長がゴルフをすることを前提に考えてみたいと思います。社長業というのは取り組むべき様々な事項すなわち外部に関しては、売上げの源泉であるお客様と市場が存在するので、市場及びお客様に目を向け、お客様訪問などをすることにより、これらのニーズを満たすことに専念しなければなりません。

また、内部においては、その主なものをあげれば、 経営理念の明確化とその浸透、経営戦略と戦術の決定、経営計画の策定、社内の環境整備を行う上において、その陣頭指揮を行い、クレームが発生した場合の早期処理の指示、その他財務・人事に関する基本的な事項を決定しなければなりません。

このように、社長のなすべき業務は想像以上に多くのものがあげられますので、社長業というのは大変な仕事でもあります。

これらの業務を行う傍らでのゴルフでありますから、まずは、時間がとれるかどうかであります。また、ゴルフでのプレイをする時間が5~6時間位かかるので、大体その日一日がつぶれます。高度情報化時代といわれる現在、情報は、経営の三大資源である人、物、金と同様に重要なものであります。タイムイズマネーということわざもあるように、時間は情報入手の源でもあります。

それゆえ、業務中のプレイは、同業者団体の長に携わっている場合のコンペ、メインの金融機関・取引先から誘われるゴルフ以外は出来るだけお断りするほうがベターではないかと考えています。

業務中のプレイは以上の通りでありますが、休日のゴルフも右へ倣えということでは決してなく、積極的にお勧めしたいものであります。これは前述したようにメリットのほぼすべてを満たしています。ただ、度を越しますと、疲労をためたまま平日の業務にも悪影響を及ぼすことになりますので、この点は留意したほうが良いのではないかといえます。

以上、私見を述べてみました。