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飯塚事務所 所長だより

  


2024年 春


 今年も4月になり、気温も上昇し、外出することが本当に楽しい季節になってきました。この5年、世間を騒がせた新型コロナはもちろん、インフルエンザの流行も下火になってきたのではないかと考えています。皆様方、元気でお過ごしでしょうか。

 ところで今回の所長だよりは、「報告・連絡・相談」の中でも、最も重要な「相談」について取り上げさせていただきます。

「相談」とは、抱えている課題や問題に対して、他の人に意見や助言などを求めることであります。その目的や内容によって、上司や先輩、同僚など、相談をする相手が変わります。

担当の仕事そのものや、特定の案件について幅広いアイデアが欲しい場合などには、それぞれに適した相談を行うことになります。これらの相談がないことには、発生する問題への対応が後手に回ってしまい、かえってその傷口を大きくすることにもなりかねません。

仕事は常に変化します。その変化を捉えながら判断・決定を行う必要があります。それではその仕方について話を進めてまいります。

 まず、一つ目のポイントは下記のように、「一人で悩まず、自分で解決できないことは相談する」ことであります。

仕事を行っていると、わからないことや難しいことが出てきて、一人で考え込み、悩んでしまう場合があります。そして、悩んでいるうちに時間だけが過ぎていき、納期に間に合わなくなったり、自分の手に負えないぐらい問題が大きくなったりすることがあります。

自分で考えることは大事ですが、一人で何時間も何日も悩んでいるよりは、相談をすることであります。相談をするときは「解決してもらう」という姿勢ではいけません。「ヒントをもらう」という前提でいることが重要であります。そうすれば、受け身ではなく、自分で主体的に仕事に取り組むことができます。

 次に、二つ目のポイントは、「事前に、相談したいことを明確にしておく」ことであります。

相談しようとしても、話の内容がまとまっていないと相談を受ける側も理解するのが難しくなってしまいます。結局、相談にはならず、お互いの時間を無駄にしてしまうことにもなります。

したがって、相談をする前に、自分は今、何に困っているのか、何が問題なのか、その原因は何なのか等を考え、整理しておく必要があります。仮に、自分の考えが間違っていても構わないし、そうすることで、自分がわかっていないところや困っていることが何なのかが、よりはっきりと認識できることになります。

さらに、相談をするときは必ず、関係資料等を準備しておくことであります。口頭で伝わりにくいことでも、それらの資料等があれば、相談を受ける側の理解を助けることになります。また、話を聞く前に困っていることがわかってしまうことさえもあります。そのようにすることで、より的確なアドバイスを引き出すことができます。

 最後に、3つ目のポイントは、「仕事の内容そのものについては、仕事の指示を出した人に相談をする」ということであります。

仕事の内容そのものの相談は、その仕事の担当ではない先輩や同僚に行うのはよくありません。それは、仕事の内容自体について、よくは知らないので、的確なアドバイスができるとは考えにくく、時には的はずれになってしまうかもしれないからであります。仕事の内容そのものの相談は、その仕事の指示を出した人にするのが原則であります。

指示をした人は仕事の目的や、望む効果も明確なはずですから、適切なアドバイスがもらえるはずであります。

 これまで、3回に分けて「報告・連絡・相談」についてお話しさせていただきましたが、この「報連相」がうまくいかなければ、スムーズに仕事が進まず、成果も出ないことになります。したがって、「報連相」を徹底して行うことが重要であります。これらの中でも、特に、「相談」をタイムリーにすれば、問題の発生を未然に防ぐことができます。

今回はこれを持ちまして、筆をおかせていただきます。